フィン

サーフボードについている船の舵のような役割
昔はシングルフィンという一枚だけのフィンが主流でした
パフォーマンスならトライ、いろんな乗り方ならシングル
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1、フィン(スケッグ)について

フィン(スケッグ)とは、サーフボードボトム側についている、方向を変えるための突起物。
魚のひれのようなデザインを持っている。
安定舵の役目も果たすもので、別名スケッグともいう。
大きさや形によって、その特性も様々に変わってくる。
当初は、シングルフィンのみしかなかったが、その後の技術改良によって、ツインフィン、トライフィンなど多くの種類が登場するようになった。
現在は、トライフィンが主流となっている。
スピードと回転性がバランスよくマッチした攻撃的なフィンです。
いずれの種類にしろ、自分のスタイルに適したものを選ぶことが肝要です。

サーフボードも進化してきていますが、フィン(スケッグ)も例外ではなく、進化してきています。
最近の傾向は、より軽く柔らかくだと思われます。
材質を従来の重いものから、軽いカーボン製のものへと変わりつつあります。

昔はオンフィンが主流でした。
オンフィンとは、サーフボードにフィンが固定されたものです。
今でも見かけますが数が少ないです。
現在の主流は、取り外しの出来るフィンです。

取り外しの出来るフィンシステムは、二つあります。FCSかフューチャー。
一昔前は、FCSが圧倒的に多かったのですが、最近ではフューチャーも増えてきました。なぜか???
FCSのフィンシステムには、若干の欠陥がありました。サーフボードのデッキ面にフィンボックスの位置あたりにヒビが出来たことはありませんか?
あれは、FCSの構造的欠陥によるものです。ある意味、それを改良したのが、フューチャーフィンシステムだと言えます。
ですが、更に改良を加えたのが、エフェクトシステムです。

FCSもフューチャーも取り外しにネジ(フィンキー)を使用していますが、エフェクトシステムではネジが必要ありません。
いとも簡単に取り外しが可能で、波にあったフィンの選択が容易に出来るようになりました。サーフィン用品も日々進歩改良されているんですね。

2、シングルフィンについて

サーフボードが一番安定するのがシングルフィンシステムで、スムーズなターンが望める。
ただし、様々なテクニックを駆使するにはフィンが抜けやすいという難点があるため、小さな波ではターンがやや重く感じられる。

ロングボードでは、こちらが主流です。シングルフィンを主体として、小さなサイドフィンを付ける場合もあります。

昔は、ショートボードでもほぼシングルフィンでした。技術がなかったと言えば終いですが。
ちょっと長めのサーフボードにシングルフィン。体全体を使ってターンをしていました。

3、ツインフィンについて

サーフボードの回転性に優れているのが、ツインフィンシステムの特徴です。
小さな波でも機敏にサーフボードが動くので、いろんなテクニックを楽しめるが、横滑りしやすいため初心者にはやや不向きなフィン(スケッグ)です。

4、トライフィンについて

現在もっとも多くのサーファーに使われているトライフィンシステムです。
回転性に長けている。
それだけに、自在に操るにはそれ相応の足腰のバネが必要になってきます。

サーフィンを始める方は、トライフィンをお勧めします。いろいろ試したくなったら、その時にシングルフィンなどにトライしたらいいのではないかと思います。

5、フィンの可能性

現在、メーカーから各種のフィンが販売されています。
デカ波用、小波用、抜けやすいフィン、回転性に優れたフィン・・・。
ただ、これらのフィンを装着して、「なるほど、確かにこのフィンは○○やなーーー」なんて実感できるのは、一部のサーファーだけに限られます。
一般サーファー、ましてや初級者サーファーにいたっては、正直なところ、どのようなフィン(スケッグ)であろうとライディングに変わりはありません。
フィンの枚数に関しては、即座に実感できると思います。
なので、サーフィンが上達した時には、フィンをいろいろ揃えてみて、「この波だったら、このフィンだな」なんて格好いい話をしてみたいですね。

6、新しいフィンボックスシステム

最近、新しいフィンボックスシステムがメイドインジャパンで開発されました。その名は、「エフェクトフィンシステム」です。
従来品と何が違うのか???
一番の違いは、フィンの取り外しにフィンキーが不要だということです。フィンキーが要らないので、取り外しがとても簡単です。
一つのフィンを取り外すの約三秒しかかかりません。
新しいフィンボックス
形は、フーチャーフィンボックスに似てます。
左のほうに銀色のポッチが見えると思いますが、あれがガッチリとフィンを固定してくれます。
フィンの取り付け
フィンボックスに斜めに入った溝があり、そこへフィン前方の出っ張りを滑らすようにして、下へ入れ込みます。
フィンの移動
下に入れ込んだフィンをフィンボックスの前方にスライドさせます。
フィンの固定
フィンの後ろ側をフィンボックスに押し込みます。
フィンの後ろ側の窪みとフィンボックスの銀色の出っ張りがガッチリとかみ合い、ガッチリと固定されます。

上記のフィンシステムが、現在はフィンシステム最大手「FCS」から発売されているようです。技術を完全にパクラレタようです。悲しい事ですが、大手にはかないませんな。
ただ、このフィンシステムは素晴らしいの一言に尽きるので、機会があれば試してみてください。画期的ですから。

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